月イチのマインドリセット
私は数年前から月に一度アドラー心理学を学んでいる。学び始めた頃は子育てが辛くて、そう思う自分が嫌いでした。やっと子が幼稚園に入園して物理的、精神的に離れる時間ができた頃、子どもとの関わり方のヒントになればと思い、学び始めました。きっかけは自治体が主催する三回の講義を受講したことです。そこから同じ先生のもとで学んでいます。月に一度、子育てしているだけでは出会わなかったであろう方々と一緒に学び、よりよく生きようと心を持ちなおす時間になっています。
子育てしている自分が好きになった
アドラー心理学で親子は頑強な鎖でつながれた関係で、簡単に切り離すことができない関係とされています。また、困難な関係であっても向かい合うことから逃げずに向かいあうことが必要で、「このまま」の状態で立ち止まることはいけないともいわれています。心身が滅入っているときにこれを言われても受け入れられないだろう思った。向きあい続けるといわれても、「このまま」を維持するので精一杯なんだが、と。アドラー心理学でこのような感情や状態になったのはすべて自分で選択している、と学んだ。子どもを産むのも育てるのも、仕事をしないのも全部自分がした選択だと気づいた。なるほど、私が子育てに辛さを感じていたのは他責ばかりをしていたからだった。させられてるんじゃない、自分でそうしてるんだ。そう考えることができるようになってからは自分が納得できることが何かを意識するので他責をしなくなり、気が付いたらこころが軽く、自分の状況を好ましく捉えられるようになっていきました。
自分の心と向き合い、生きる技術を学ぶ
嫌われる勇気(著:岸見一郎、古賀史健)とうい本をご存じでしょうか。アドラー心理学の存在をこの本を読んで初めて知りました。初めて読んだときは疑問だらけで理解にはほど遠く、ところどころのフレーズだけ頭に残りました。ほめてもしかってもいけない、トラウマは存在しない、課題の分離などなど。そんなことどうしようもないのでは、と諦めそうになることにも鋭い切り口で勇気を与えてくれます。日本人はとりわけ相手の顔色をうかがい自分を犠牲にし、意見を主張できない民族といわれています。よく言えば慎ましく、美徳に富んだ気質ですが心を健康に保ちながら社会を生き抜くことに辛さを感じているひとのなんと多いことか。嫌われる勇気この一冊であなたの価値観は刷新され、自分をもっと好きになります。表現の鋭さに自己嫌悪に陥ることもありますが「気づき」を与えられること自体がとても貴重です。嫌われる勇気は嫌われるためにではなく積極的に好かれることを必要としないことを教えてくれます。
さて、タイトル回収
冒頭で記述したように、月一アドラーに参加してきました。今回は「ヨイだし」に特化した学びでした。文字どおり、ヨイことをだすのです。人間は生活するなかで5%のダメに注目し、95%のヨイに意識が向いていないそうです。この本能があるからこそここまで人類は進化し生き延びてきたのです。ダメを察知できなければ、敵にすぐ襲われるし毒のある食べ物を見抜けません。でも今はすぐ襲われることもないし、毒のある食べ物にはそうそう出合いません。それなのになぜでしょう、できないことダメなところに意識が向いてしまいますよね。できること、ヨイことに意識を向ける方が幸せです。そして幸せを感じると幸せに満ちたパラレルワールドが創造されていくのです。
この日は積極的に自分のヨイところに目を向ける。そしてこのあとが山場です。受講生同士でヨイところのお手紙を書きあうのです。どう思われていたのかな、とはじめはドキドキしていましたが自分にあてていただく言葉がどれもあたたかく、本当にうれしかったのです。これがどれだけ自分を押さえつけていたか気づかせてくれました。幸せと感謝を改めて感じて涙涙のセミナーでした。来月にあるセミナーでもたくさんの学びと気づきに満たされるでしょう。今から楽しみです。
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